累ーかさねー感想

こんにちは!ミーハー女です!

今回は、映画「累-かさね-」を観てきたので、その感想を書きたいと思います

ネタバレありですのでご注意ください

kasane-movie.jp

 話のあらすじとしては、絶世の美を持ちながら女優として芽が出ない「丹沢ニナ」と、天才的な演技力を持ちながら醜い容姿の「淵累」が、キスをしてから十二時間だけ顔を入れ替えることのできる口紅で顔を交換し、美と才能を両方兼ね備えた女優「丹沢ニナ」を作り上げるも、ニナと累がともに「烏合零太」という演出家に恋に落ちたことがきっかけとなり、二人は対立しはじめる……といった感じです

 

累の抱える劣等感

この物語の主人公「累」は、その醜い容姿により周囲からも疎まれ、孤立して生きていました。物語はそんなシーンから始まります。このシーン、周囲の人々のあんまりな言いようにこっちが辛くなりました。これじゃあ累も歪むよね……。

そんな中累はニナと出会うことになるわけですが、二人が出会った時のニナの反応もまあ酷い。この段階では「ニナは嫌なやつだな、累可哀想」という印象でした。

ここで累とニナの最初の入れ替わりが起こり、二人は契約をすることになります。

 

烏合の登場

ニナの美と累の才能をどちらも兼ね備えた完璧な女優「丹沢ニナ」は、新進気鋭の演出家「烏合零太」が手掛ける舞台の主演が決まります。ニナは元々、烏合のことが好きでした。そして累も、烏合に恋をします。これがきっかけとなり、二人の関係は軋み始めます。ニナ(の顔をした累)に惹かれていく烏合。累は烏合と夜逢う約束をしますが、そのことに気がついたニナによって顔を戻され、烏合はニナと出かけていきます。このことが、累を狂わせる大きな原因となります。

横山さん登場!とにかく美しい。これは二人も惚れるわ。出番は少なめでしたが、エロいキスシーンもあり大満足。横山さん、オタクが喜ぶ役をよくやってる印象があるんですが気のせいですかね?少なくとも私得な役はよくやってます。最高ですね!

 

立場の逆転

烏合を取られ絶望する累。帰ってきたニナに追い出されそうになりますが、ここでニナが倒れます。実はニナには「眠り姫症候群」という持病があり、この発作によって数ヶ月眠ることになります。ニナが起きると、累はニナの姿で大活躍していました。また累は、烏合と寝たことを打ち明けます。実はニナが烏合と出かけた夜、ニナの様子がいつもと違うことに烏合は気づき、ニナと烏合の間には何もありませんでした。しかも累と烏合の関係は既に終わっていました。さらに、ニナの母親がやってきて、ニナの顔をした累のことを可愛がります。ここでニナと累の立場が逆転します。そして、ニナを眠らせた累は、本格的にニナの人生を乗っ取り始めます。

ここのシーン怖かった。最初に思った「ニナ嫌なやつ、累可哀想」から、「ニナ可哀想、累怖い」に印象が変わりました。

 

そしてクライマックスへ

累が演じる次の役は「サロメ」。ここから物語はクライマックスへと向かっていきます。サロメ公演初日、いつものようにニナの顔を奪い、ステージに向かう累。しかしここで、眠っていたはずのニナが目を覚まします。

会場に現れたニナは、「口紅を偽物とすり替えた、累は醜い顔を観客の前に晒すんだ」と語ります。しかし、時間になっても累とニナの顔は入れ替わったままでした。

累はニナの企みに気がついていて、部屋の時計を五分遅らせていたのでした。会場の屋上で対峙する二人。揉み合いになった二人はそろって転落し、大怪我を負います。しかし、累はニナの顔を奪い、ステージに戻ります。

そして累は、完全にニナの人生を乗っ取り、サロメを演じます。ステージ上で狂気の演技をする累。サロメのシーンに、累とニナの物語が重なります。

そして舞台が終わり、スタンディングオベーションが起こる中ステージに立つ累の後ろ姿で映画は終わります。

とにかくクライマックス、サロメを演じる累の狂気の演技が素晴らしい。

怖い、でも目が離せない。そんな演技でした。

 

総括

ドロドロとした怖い、でも圧倒されてとても面白い物語でした。

横山さん目当てで見たけれど、良い映画に出会えたなと感じました。

個人的に、最近あまり映画を見に行けてなくて、今回が久々の映画でした。

また色々な映画を見たいなとも思えました。